

「受験勉強なんかダサイ」という考え方になっていくのだ。そうすると、いっそう勉強しなくなるから、ますます二極分化が進んでいく。つまり、早いうちに勉強ができる子にしてあげなければ、勉強することがカッコイイという価値観を持ってくれないということだ。勉強をさせたければ、早い段階でいい成績をとらせるというのが一つのポイントだ。高校1年生の時期は訓練を増やすだけでいい成績がとれるような時期だから、先行逃げ切り的に徹底的にトレーニングさせ、できるだけいい成績をとらせて自信を持たせておくほうがいい。「自分は勉強ができる」という自信を持てば、勉強が好きになっていく。早い段階でうまく離陸させてやることが、やる気にさせる大きなポイントだ。うまく離陸できれば、勉強することがカッコイイという価値観になり、大学受験をすることに誇りを持ってがんばるようになる。
「子どもに一番合った塾選び」とはどうすればいいのだろうか。「いい塾選び」は、とりもなおさず「いい学校選び」にもつながっていくはずである。専門家はポイントとして、いくつかの要素をあげる。「塾に行く目的や子どもの学力、性格によって、向いている塾と向いていない塾があります。自己主張ができる子どもだったら集団指導塾で十分ですが、相手のことをすごく気にしたり、神経が繊細な子どもは個別指導のほうがいいと思います。たとえば学校でも塾でも、他人がどうであろうと自分がわからなかったら、『先生、わかんない』と手をあげて質問できる子は、集団指導塾でも十分に自分のペースでやっていけます。ところが『いま、こんなことを質問したら授業が中断して悪いのかな』とか、『こんな質問して友だちに笑われたら嫌だな』とかいろいろ考えてしまう子どもは、個別指導のほうが向いています。」
最近は非常に面倒見のいい予備校が増えている。予備校で出した宿題を予備校でやらせてくれて、終わったら帰すというところもある。宿題をしていてわからないことが出てきたら、その場で教えてもらえるので、とてもありがたい予備校と言える。親に言われても全然勉強しないけれど、予備校にいると勉強するという子もいるから、それが子供を伸ばすことにつながるのならよいことだ。ただ、面倒見がよすぎる予備校の場合、子供の全生活が縛られてしまって、子供が自分の時間をまったく持てないということも少なくない。また、親がまったく介入できないようなことも起こりうる。絶対的な自信を持っている予備校には、「予備校のカリキュラムをやっていれば受かります」「すべてお任せください」というようなところも少なくないからだ。そのため、親が志望校対策よりももっと基礎的な勉強に変えさせたいと思っても、逆に、そろそろ過去問をやらせて志望校対策をさせたいと思っても、なかなかそれができない。